目標は「良い言葉」では機能しない

目標設定の話になると、
「分かりやすく」「前向きに」
といった観点が優先されがちだ。
その結果、
「来店数を増やす」
「サービスの認知を高める」
といった、耳触りの良い言葉が並ぶ。
だが、これらは
実務で判断に使えない目標になりやすい。
なぜなら、
達成・未達を切り分ける基準が含まれていないからだ。
SMARTは「縛るため」ではなく「迷わないため」

「SMART(スマート)」とは、目標達成のための効果的なフレームワークで、Specific(具体的)、Measurable(測定可能)、Achievable(達成可能)、Relevant(関連性がある)、Time-bound(期限が明確)の5つの要素の頭文字を取ったもので、ビジネスや個人の目標設定に広く使われている。
SMARTという考え方は、
目標を厳しく管理するためのものだと誤解されがちだ。
しかし本来の目的は、
施策後に迷わない状態をつくることにある。
具体的であること。
測れること。
期限があること。
これらはすべて、
「どうだったか」を後から判断するための条件だ。
紙施策にSMARTを当てはめることで、
感想ではなく、判断が可能になる。
KPIは「途中を見るための指標」

KPI(Key Performance Indicator)は「重要業績評価指標」の略で、最終目標(KGI)達成に向けたプロセス(過程)の進捗状況を定量的に測定・評価する指標。
具体的な数値目標を設定し、達成度をチェックすることで、目標達成に必要な行動の改善や、問題点の早期発見、組織全体のパフォーマンス向上につなげる目的で使われる。
KPIは、最終的な成果そのものではない。
成果に至るまでの途中経過を見るための指標だ。
紙施策の場合、最終成果だけを追おうとすると、
評価はどうしても遅れがちになる。
そこで、 途中で確認できる行動や反応をKPIとして置く。
・QRの読み取り
・問い合わせの発生
・来店前のアクション
こうした指標があれば、
施策が進んでいるのか、
どこで止まっているのかを把握できる。
SMARTとKPIが揃うと、改善が動き出す
目標がSMARTで定義され、
途中を見るKPIが置かれると、
紙施策は「やりっぱなし」にならない。
結果が出た理由も、
出なかった理由も、
言葉にできる。
これは、
紙施策を成功させるためだけではない。
次に活かすための前提条件だ。
次章では、
こうして設定した目標を前提に、
キャンペーン全体をどう設計していくかを整理する。
改善を前提にした進め方に入っていく。
