QRコードが読まれない理由は「横の一言」にある
近年、チラシやDM、ポスターなどの紙媒体にQRコードを載せることは、ごく一般的な手法になりました。
しかし、「QRコードを載せているのに、思ったほどアクセスがない」と悩む企業や店舗は少なくありません。実は、QRコードはただ紙面にポンと載せただけでは、ほとんど読まれないのです。
読者は「なぜ今、わざわざスマホを取り出してまで、これを読み取る必要があるのか」が分からないと、決して行動に移しません。
そこで重要になるのが、QRコードの横に添える”一言”です。 チラシの反響を左右する「QRコード横の一言」を、誰でもすぐに実践できる「得・簡単・安心」という3つのポイントから解説します。
チラシのQRコードが何件読み取られているか、エリアごとにデータで確認できる仕組みに関心がある方は、動的QRコードの発行から読み取りデータの可視化までをサポートするサービス「われどこ」もあわせてご覧ください(https://fas.co.jp)。
QRコードが読まれない理由
そもそも、なぜチラシのQRコードは読み取られないのでしょうか。 よくある原因としては、以下のようなものが挙げられます。
- QRコード自体が小さくて目立たない
- 周囲に余白がなく、他の情報に埋もれて見つけにくい
- 読み取った先で「何が見られるのか」が分からない
- 自分にとって「読み取るメリット」が分からない
- 読み取った途端に「しつこく営業されるのではないか」と不安
- 「あとで見よう」と思い、そのまま忘れられてしまう(今すぐ読む理由がない)
ここで気づいていただきたいのは、読み取り率が低い原因は、QRコードの「サイズ」だけでなく「心理的なハードル」にもあるということです。 「何をされるか分からない」「面倒くさい」という心理的ブロックを解除しない限り、いくらQRコードを大きくしても読み取り率は上がりません。
QR横の一言に必要な3要素
心理的なハードルを下げ、思わずスマホをかざしたくなるようにするには、QRコードのすぐそばに「得・簡単・安心」の3要素を盛り込んだ一言を添えるのが効果的です。
「得」:読み取るメリットを明確にする
読者がQRコードを読み取ることで「何が得られるのか」を具体的に示します。 「詳しくはこちら」という曖昧な言葉では、行動する理由として弱すぎます。
- 本日使える特典を見る
- 初回限定クーポンを受け取る
- 無料診断の内容を見る
- 詳しい料金を見る
- 同業他社の成功事例を見る
このように、行動した先にある「具体的なメリット」を提示してください。

「簡単」:行動のハードルを下げる
人は「面倒くさそう」と感じた瞬間に離脱します。読み取った後の行動がどれだけ簡単で手間がかからないかを伝えましょう。
- 30秒で確認できます
- 面倒な入力なしで見られます
- スマホからワンタップで空き状況を確認
- 1分で完了!資料請求はこちら
「すぐ見られる」「入力不要」「短時間で終わる」と伝えることで、今すぐ行動する理由が生まれます。
「安心」:不安を取り除く
QRコードは、読み取るまでリンク先のページが見えません。そのため、「怪しいサイトに飛ばないか」「後からしつこく電話がかかってこないか」といった不安を先回りして取り除いてあげることが重要です。
- 面倒な会員登録は不要
- 個人情報の入力なしで確認できます
- 公式ホームページにつながります
- しつこい電話営業は一切ありません
- まずは内容を見るだけでOKです
一言添えるだけで、読み手は安心してカメラを向けることができます。
弱い文言と改善例
では、実際によく見かける「弱い文言」と、それを改善した文言を比較してみましょう。


業種別のQR横文言例
業種や商材によって、読者が求めている「得・簡単・安心」は異なります。それぞれの特性に合わせた文言の例をご紹介します。
飲食店 例:本日使える特典を見る 狙い:チラシを見たその日の「今すぐ行く理由(来店動機)」を作ります。
美容室・サロン 例:初回限定メニューと空き状況を見る 狙い:「予約したいけれど空いているか分からない」という予約前の不安を解消します。
住宅・リフォーム 例:施工事例と費用の目安を見る 狙い:高額商材ゆえの「いくらかかるか分からない」という検討ハードルを下げます。
学習塾・スクール 例:無料体験の日程を見る 狙い:保護者が電話で問い合わせる前に、Webで手軽に次の行動を取れるようにします。
BtoBサービス 例:導入事例と料金資料を見る 狙い:いきなりの商談ではなく、まずは社内検討のための材料(情報)を手軽に渡します。
QRコード周辺のデザインで気をつけること
文言だけでなく、QRコード周辺のデザイン設計も重要です。以下のポイントをチェックしてみてください。
- 十分な余白を取る:周囲に文字や写真が密集していると、カメラのピントが合いにくくなります。
- 誘導文はすぐ近くに置く:文言とQRコードが離れていると、関連性が伝わりません。
- 見やすい場所に配置する:紙面のギリギリ端や、小さすぎるサイズは避けましょう。
- 装飾で視線を誘導する:目立たせたい場合は、QRコードを枠で囲んだり、矢印(↓)を使ったりするのが効果的です。
- 複数ある場合は違いを明記する:店舗ごとやサービスごとに複数のQRを並べる場合は、「A店はこちら」「B店はこちら」と明確に区別しましょう。
- LP(遷移先)との一致:QRコードの横で「クーポン」と書いたのに、飛んだ先のページにクーポンが見当たらなければ、読者はすぐに離脱します。必ずチラシの文言と遷移先の内容を一致させてください。
読み取り率を見ると、チラシ改善の原因が分かる
QRコードの横に添える一言を工夫したら、次はぜひ「何件読み取られたか」を確認してみてください。
QRコードの読み取り数は、チラシの「入口行動」を測る重要な指標になります。 (※入口行動とは、チラシを見た人が問い合わせや購入の前に起こす、最初の行動のことです)
入口行動を見ることで、以下のようにチラシの改善ポイントが明確になります。
読み取り数(入口行動)が少ない場合 そもそもチラシが読まれていないか、QRコード周辺の設計(文言やデザイン)、あるいは配布エリア自体に問題がある可能性が高いです。
読み取りはあるのに、問い合わせが少ない場合 チラシで興味を惹くことには成功しています。見直すべきはチラシではなく、遷移先のLP(Webページ)の分かりにくさ、入力フォームの面倒さ、あるいはオファー(特典)の弱さに原因があると考えられます。
このように、QRコードの読み取り率を見ることで、「チラシを直すべきか」「Webを直すべきか」がはっきりと分かり、感覚に頼らない改善が可能になります。

まとめ
- QRコードは、ただ紙面に置くだけでは読まれません。
- スマホを出して読み取る理由を、QRコードのすぐ近くで伝える必要があります。
- その一言は、「得(メリット)」「簡単(ハードルの低さ)」「安心(不安の払拭)」の3要素で設計しましょう。
- 読み取り率(入口行動)を確認することで、チラシのどこに課題があるかが見えやすくなります。
チラシのQRコードが何件読み取られているか、エリアごとに数字で確認できると、「文言を変えたら反響が増えた」という改善の手応えが初めて実感できます。
