われどこの教科書|第10章-1 紙施策を「一過性」で終わらせないための考え方

紙施策は、やればやるほど疲弊するものなのか

紙施策を継続して行っていると、
「毎回準備が大変」「やっても手応えが残らない」と感じる場面が出てくる。
その結果、施策そのものが負担になり、次第に実施頻度が下がっていく。

だが、ここまで見てきたように、
紙施策が疲弊を生むのは、紙という手法の問題ではない。
一回ごとに完結し、何も残らない運用になっていることが原因だ。

この章では、紙施策を
一過性の取り組みで終わらせず、
継続的に価値を生み出すものとして捉えるための考え方を整理する。

「毎回ゼロから」が当たり前になってしまう理由

多くの紙施策では、
前回の内容や結果が十分に共有されないまま、
新しい企画が立ち上がる。

そのため、
・同じ議論を繰り返す
・似たようなデザインを作り直す
・過去の失敗が活かされない

といった状態が生まれやすい。

この運用が続くと、
紙施策は「積み上がらない仕事」になり、
関わる人の負担だけが増えていく。

紙施策を「積み上がる取り組み」に変える視点

紙施策を一過性で終わらせないためには、
一回一回を独立した施策として扱わないことが重要になる。

具体的には、
・仮説
・実施内容
・結果
・改善点

を、次の施策に引き継ぐ前提で整理しておく。

この視点に立つと、
紙施策は単なる実行作業ではなく、
経験と知見が蓄積されていくプロセスに変わっていく。

積み上がる紙施策は、組織をラクにする

積み上がる運用ができている紙施策では、
次の施策を考える際に
「前回どうだったか」を起点に話が進む。

その結果、
意思決定が早くなり、
無駄なやり直しも減っていく。

紙施策を継続的に活用していくためには、
成果だけでなく、プロセスを残すという発想が欠かせない。

紙施策を「仕組み」として定着させる

紙施策を積み上がる取り組みに変える視点が見えてきたところで、
最後に考えるべきは、
それをどうやって組織に定着させるかという点だ。次章では、
紙施策を属人的なノウハウではなく、仕組みとして運用するための考え方を整理し、
本シリーズのまとめとする。

QRコードでチラシやDMの効果を見える化『われどこ』